刷毛(ハケ)の使い方

ペンキを塗る道具の代表的なものといえば「刷毛(ハケ)」が一般的です。
正しい使い方をしっかり覚えることで、とても上手に塗れる事ができます。

新しい刷毛(ハケ)を購入したら

新しい刷毛(ハケ)でペンキを塗っていると毛が抜けてしまって気が付けば「塗装面が毛だらけ」何てことを経験した方もいるのではないでしょうか。
塗装作業をする前に抜けやすい毛を取り除くことが大切です。
やり方はとてもシンプルでついたゴミや抜けた毛は「振り落とす」という事です。一番やりやすいのは刷毛を竹トンボのように刷毛を両手で持って手を擦り合わせるようにして刷毛をクルクル回します。

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ほこりや毛を飛ばしたら刷毛を手でよくもみほぐします。
サンドペーパーなどになでつけるのもOKです。

刷毛の基本的な持ち方

刷毛の基本的な持ち方はペンを握る持ち方が本来の基本形となります。
しかし、刷毛の大きさによっては指が痛くなってしまう事もあるのでご自身で持ちやすく扱いやすい握り方でもよいでしょう。
握る位置は、柄の中心くらいのところで軽く握り、肩や手や腕に力が入り過ぎると膜厚がバラバラになったりむれが出たりと上手く塗れませんし、そもそも疲れます。

塗料の含ませ方

塗料(ペンキ)は、ハケの1/2~2/3くらいまでを付けて使用します。
刷毛の根元の方まで付けてしまうと、刷毛に染み込む塗料の量が多くなり、柄の方までペンキが垂れてきます。塗料のゆるさにもよりますがとても塗りにくくなります。
塗料を一度刷毛に付けたら塗料缶や容器の端の方で塗料をなじませて刷毛にペンキが染み込みすぎない程度に調節しながら(しごきながら)使用します。
また、使用時にはペンキの入った容器の縁に柄がなるべく触れないようにしましょう。

刷毛による塗り方

塗装する順番はとても大切です。
まずは塗りづらい部分から塗ります。
表と裏があるものは裏面から、高さがあったり届きにくいところがある場合は届きにくいところから塗ります。
その後、広い面や表面、だんだんと近いところを塗っていくようにします。広い面や長い面は、ハケを横にして塗ります。
隅や角などはハケを縦にすると塗りやすいです。
もちろん用途によっては刷毛の種類を替えながら塗っていくとよりきれいに塗ることができます。
膜厚(塗料の塗った厚さ)を気にしながらケチらずに塗るのがコツです。
刷毛を力強く押し付けたり早く擦り付けたりせず、一定のリズムで力まずに行います。
コツさえつかめばばっちりきれいに塗ることは素人の方でもすぐにできるようになります。